京都歳時記 鍾馗（しょうき）さん
恐い顔の鍾馗（しょうき）様は閻魔さまにも似ていますが
中国の唐の玄宗皇帝の夢枕に現れて
鬼を退散したという 魔よけ・火除けの神様です。
大切な家を守ってくれると京都では中屋根の上に置きます。
また京都人は鍾馗様を「しょうきさん」と親しみを込めて呼んでいます。
古い京都の町家がどんどん壊れていく今では数も少なくなりましたが、
家が連なって続く京都清水界隈では
火除けの意味も込め、今でもたくさん立ち並んでいます。
柔和な表情の鍾馗さん
高く見上げた凛々しいお姿。
トックリバチの巣になっていたりもします。
鍾馗さんが雨で濡れないようにと主の優しい心遣い
腹の出た布袋（ほてい）さんのような鍾馗さん
鍾馗(しょうき)さんの代わりに
大黒さんと恵比寿さんが並んでおかれています。
魔よけの意味を強く込めたのでしょうか、
阿吽(あうん)の表情の恐い鍾馗さん
昔こんなヒーローの超合金があったような
白磁の鍾馗さんもいらっしゃいました。
三十分ほど歩き回っただけでも
１０体以上の写真が撮れました。
こんなにいろんな種類があるとは…
いろんな表情の鍾馗さんがいらっしゃるので、
さがして歩くのも京町屋（きょうまちや）めぐりの醍醐味のひとつです。
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