NHK大河「龍馬伝」でも記憶に新しい、寺田屋騒動。
その舞台でもある、京都伏見の寺田屋を訪れました。
建物は鳥羽伏見の戦に罹災し,現在の建物はその後再建したものだそうです。
寺田屋は、京へ向かう船着場であった伏見京橋の船宿です。
交通の要所であり、薩摩藩の定宿であったことから、大変賑わいのある旅籠だったそうです。
言わずと知れた、坂本龍馬。
「坂本龍馬先生眞影 贈 島津久敬」
寺田屋の女主人 お登勢
彼女は坂本龍馬をはじめとする尊皇攘夷派の志士たちをかくまいました。
龍馬の妻 楢崎龍(お龍)
寺田屋にゆかりのある人物の肖像や書面が多く飾られていました。
寺田屋騒動は、
京での薩長同盟の会談を斡旋後に寺田屋に宿泊していた坂本龍馬を、伏見奉行の捕り方が捕縛しようとした事件です。
龍馬は妻・お龍からの知らせを受け、高杉晋作から貰ったピストルで応戦し、九死に一生を得ました。
この部屋が、坂本龍馬が泊まった部屋とされています。
伏見京橋の船場
寺田屋の風呂桶
龍馬の妻・お龍は、深夜に寺田屋が幕府伏見奉行の捕り方に囲まれたことにいち早く気付き、
風呂から裸のまま裏階段を2階へ駆け上がって龍馬らに危機を知らせたそうです。
寺田屋の裏階段
寺田屋騒動があったとされる部屋
寺田屋のほど近くにある、長建寺へも訪れました。
長建寺の門は、下構の部分に対して上の楼閣部分がきわめて小さくなっています。
また、軒下の垂木(棟から軒先に渡す長い木材)が放射線状に広がる唐様になっており、
建築学上貴重な門とされています。
「閼伽水(あかすい)」とは、仏様にお供えするお水であり、参拝者を清める水です。
水を長建寺では大切にしており、水の神・水天尊も祀られています。
伏見は酒造元も多い、名水の地でもあります。
カエルの石
伏見の名所・寺田屋で幕末維新に思いをはせ、水の神を祀る長建寺へお参りして帰りました。
京都歳時記では、京都の観光名所のご案内します。
隠れた名所、定番の名所のちょっと違った様子をご紹介します。
京都旅行の気分を味わって下さい。
当サイトの写真、文章を著作者に無断で転載、使用することは法律で禁じられています。
Copyright:(C) Kyo-mizuha All Rights Reserved.